匠とは「常に設備の安全と効率を考えながら自らの持つ技術をフルに活用したオペレーションができる人」

No.2

東急日吉駅ビル / 設備管理技術者

保木 幸広

職 場

1日に15万人近い乗降客数を誇る東急日吉駅。保木氏は、この駅に直結している地下2階、 地上5階建ての商業施設「東急日吉駅ビル(「日吉東急avenue)」で7名の設備管理チームの中核として活躍している。施設東側には慶應義塾大学日吉キャンパス、西側には5つの商店街を有する閑静な住宅街があり、幅広い年齢層が行き交う活気のある施設である。

プロフィール

ボイラー技士の資格を取得したことを期に、資格を活かした仕事をしたいという熱意のもと、1982年に東急サービスに設備技術員として入社した。未経験から現場で設備管理の知識と経験を積み、これまで多くの物件の常駐設備管理を任されてきた。2012年4月より現在の職場で勤務している。

Episode.1点検

五感を働かせ設備の状態を知る

勤務地である「東急日吉駅ビル」は、電気、空調、給排水、ボイラーなど、様々な設備が稼動している。保木氏は、施設の生命線となるこれらの設備の保守管理を担当し、365日24時間体制(交代制)で施設や利用者の安全を守っている。
設備巡回点検では、施設内各所にある電気室やボイラー室、空調機械室などを巡回し、設備の運転状況や不具合がないか確認を行う。その際に保木氏は、数値の確認を行うだけではなく、「運転音に異常はないか」、「焦げた臭いがしないか」、「変色していないか」、「異常な温度、振動はないか」、また飲料水の「味はおかしくないか」など自らの五感を働かせることにより、設備の状況を判断している。そうすることで、設備の異変にいち早く気づき、対策を講じることができるため、機器の故障や重大な事故を防ぐことができる。このような技術的な勘は、マニュアルや数値を読むだけでは身に付かないものであり、これまでの経験の積み重ねで培ってきたものである。

五感を働かせ設備の状態を知る

異常がないか一つひとつ正確に確認

施設の生命線となる設備を管理している

Episode.2安全

基本を徹底し利用者の安全を守る

設備管理の業務は、高圧電気や高温に達するボイラーなど危険を伴う設備を扱う仕事が多いため、安全作業を第一に考えなければならない。そのため、作業前のミーティングや作業手順、安全対策など「基本のルールを忠実に守る」ことが重要だと保木氏は語る。後輩指導の際にもこの基本姿勢を徹底的に教え込んでいる。たとえ慣れた作業であっても、決して手順を省いたり安全対策を怠ることがないように努めている。 普段、保木氏のような設備管理技術者が施設の表舞台に立つことは少ない。しかし、施設に訪れる数千人、数万人のお客様が毎日安全で快適に施設を利用できるのは、このような地道な取り組みによって支えられていることに他ならない。

迅速に対応できるように整頓された工具

手順を守って作業を行う

後輩にも基本の重要性を伝える

from Staffスタッフから

誰からも頼られる存在

設備員として35年のキャリアを積んできた保木氏。手抜きの許されない設備管理業務を真面目に取り組む姿勢は後輩にも良い手本となっている。同じ職場で働く入社2年目の西澤さんは保木氏について「どんな小さな仕事にも一切妥協せず追及する職人」と語り、一日も早く保木氏のようなスタッフやお客様に頼られる存在になれるよう日々努力している。

保木さんからのワンポイントアドバイス

鍵の差込みが固くなった場合の対応

カギの抜ぎ差しが重くなった場合、エンピツの芯を使って直すことができる。 これはエンピツの芯に含まれている黒鉛が金属部分に付着し、自己潤滑するためである。 尚、黒鉛は電気を通すので電気錠で行うとエラーが出ることがあるので注意。

1.鉛筆と鍵を用意する。

2.鉛筆の芯を鍵の溝に当て、黒くなるまでまんべんなく塗る。

3.カギ穴に差し込んで回す。これを繰り返す。

(2015年10月25日時点)